【第41話】卓球でも生活でもよくある「人の良いトコロを真似したいけどうまくいかない」という悩みへのアンサー【卓球場の日々】
このブログはYouTubeの『ITS三鷹卓球クラブチャンネル』に投稿した動画を文章で要約した内容で構成されています。動画内で話した内容の詳細はぜひYouTubeでご覧ください!
今回は「卓球や実生活の中で陥りがちだなと思ったミス」を紹介したいと思います。
それは、『他人のシンボルとも言える一番良いところを真似しようと思ったのに、上手くいかずに悩む』ということです。
例えば、張本智和選手のバックハンドや一撃のチキータを真似したいと思った人は多いと思うんです。
張本選手を真似てバックハンドやチキータを練習して上手く出来るようになり、いざ試合で使ったらなぜか上手くいかなかった。
技術的には向上しているはずなのになぜ上手くいかないのだろう?
そんな経験はありませんか?
また、例えば本の中での偉人の言葉を座右の銘にして他人に話してみたら、意外と相手も自分もしっくりこなかった。
そんなシーンもあるんじゃないかと思います。
なぜそういうことが起きるかというと、”その人のベースに載っかっているもの”を”ベースが無い状態で載っけようとしている”から変なことになるんです。
先ほどの張本選手のバックハンドの話に戻すと、張本選手のバックハンドの技術だけを皆さんに載っけようとしてもだめなんです。
張本選手の一撃のバックハンドは、ブロック技術、サーブ技術、フォア前のストップ技術などがベースにあってこその技術。
それを考えないで皆さんがバックハンドだけを真似て使おうとしても、相手にとってはそれを防ぐ手立てはいくらでもあるのです。
お城・家で考えたらわかりやすいです。
例えば、張本選手のバックハンドを名古屋城の金のシャチホコだと思ってください。
大きいですよね。
その金のシャチホコに憧れている方が三鷹にいるとしましょう。
あの大きな名古屋城のサイズの金のシャチホコを作って三鷹の普通の一軒家に載せたらどうなるかと言ったら、家はつぶれますよね。
名古屋城はしっかりとした石の土台があるからこそ、金のシャチホコを載せてもつぶれないのです。
こういうことが、プレーや日常生活にも起きているんです。
何かシンボルを載せるときは、それを載せるベースが必要です。
また、逆に”このベースがあればこれが載っかるかも知れない”という別の技術を試すと、1つの楽しみが別の楽しみを生んでくれることもありますよ。