【世界に2人⁈】イップスとの戦いの末オールバックスタイルを確立した男【太田輝】

【世界に2人⁈】イップスとの戦いの末オールバックスタイルを確立した男【太田輝】



織部コーチ:今日はラリーズアンバサダーの太田輝さんにお越しいただいております。太田さんといえば、知る人ぞ知る、イップスなのにむちゃくちゃ強いという選手です。今回は私の猛烈なラブコールでインタビューをさせていただきます。よろしくお願いします!

太田さん:こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします!

織部コーチ:僕が太田さんを初めて見た試合っていうのが全日本選手権予選なんですよ。全日本予選で村松雄斗選手と試合をしていました。


太田さん:はい、2、3年前ですね。

織部コーチ:カットに対してバックハンドで連打してる人がいることにびっくりしたんです。そしてその後、イップスが原因とであることを知り、どこかでお声がけしたいと思っていたら全日本選手権の東京予選で当たることになったんですよね。それをキッカケに声をかけさせてもらいました。

織部コーチ:先ほど「イップス」となんとなく言いましたが、どんなものなのか教えてもらえますか?



太田さん:はい。私の場合だとフォアハンドを打つ時に、自分が思っていなかったような腕の動きになってしまったりとか、思い通りに体が動かないということがあるんです。ある意味運動障害です。ただ私は専門家じゃないんで、合っているかどうかは一旦置いておきますね。

太田さん:自分の知る限りだと、「病気ではないですよ」というのと、よく言われる「精神的なもの」「心が弱いからだ」などは私もよく言われましたけど、そういうものではないようですね。



織部コーチ:太田さんと試合をした時、ドライブを1本も打たなかったと思うんです。これってどこかでドライブができなくなったということなんですか?

太田さん:いやドライブをしなくなったのは、できなくなったというよりは、もうやめようと思ってやめました。

織部コーチ:意図的なんですね。それはいつ頃切り替えたんですか?

太田さん:大学に入ってからですね。自分で考えなければいけなくなった段階で、練習からフォアを打つのはやめようと決めました。トップレベルを目指すのをやめたと言いますか、勝ちにこだわらなくていいかなというところから、練習でも試合でもフォアを打つのはもういいかなという風に考えるに至りました。

織部コーチ:イランのアラミヤン選手もイップスが理由でバックハンドのスタイルを確立したとラリーズさんのインタビューで答えていましたね。競技っていうものにのめり込んだ人のすごい苦悩というものと、そういう苦悩を超えた人にしか表現できない、見たことのない、でもちゃんとした型のあるプレースタイルっていうものは、見ていてため息が出る思いです。

織部コーチ:ここまでエピソードについてお話を聞いてきましたので、唯一無二のそのプレースタイルをまだ見たことがない人のために、見せていただきたいと思います。よろしくお願いします!

太田さん:こちらこそ、よろしくお願いします!

















投稿を共有