【第38話】プロコーチが語る「上手い人教えたほうが楽しいんじゃないですか?」へのアンサー【卓球場の日々】
このブログはYouTubeの『ITS三鷹卓球クラブチャンネル』に投稿した動画を文章で要約した内容で構成されています。動画内で話した内容の詳細はぜひYouTubeでご覧ください!
今回は「織部コーチはどういう人(アスリートや入門者など)を教えたいですか?」という質問をされたことについて、そのアンサーをしたいと思います。
僕は基本的にすべての層の人たちと関わっていたいと思っているんですよ。
ぜいたくでしょ?(笑)
アスリートや子どもたちを上手にしたいと考えるコーチもいれば、色々なレベルの人と関わりたいと考えるコーチもいます。そこの考え方はコーチによってさまざまです。
僕が考えるのは、卓球というスポーツにおいて、何が起きているのかということをより正確に知りたいのです。
共通点や個人間で違う点などを分け、抽象的な共通点を目の前のお客さまに具体的にお伝えするということが僕にとってはとても楽しいのです。
いわゆるセンスがある人や卓球経験が長い方は、1つのアドバイスであったとしてもその方の感性が働き補正して表現してしまうため、アドバイスの効果があったのか検証がしづらいという特徴があります。
その一方で、1つのアドバイスで劇的に変わるという姿を見せてくれたり、アドバイスを正確に表現してくれるという点でアスリートタイプの方と関わるのは楽しいです。
他方で入門の方は「卓球のための考え方」というものがないので、『日常生活に置き換えたら○○ですよね』など、誰にでも伝わる伝え方を僕自身が修練しないと伝わらないわけです。
そのための前段階での準備をしておかないといけない。そしてそれが僕にとってはエキサイティングで楽しいのです。
さらに、アスリートと入門の方の間にもさまざまな層の方々がいます。
どの層の方々と卓球をしていても学びがあります。
ですから、僕は本当にぜいたくなことですが、すべての層の方たちのことを見ていたいし、ご一緒したいのです。
「上手な方を教えたほうが楽しいんじゃないですか?」と言われることがありますが、全然そんなことはないんですよ。
どの層の方々と卓球をしていてもメチャクチャ楽しいのです。