ラポーム 2015年11月
第2回 荻村さんの夢「スポーツは世界をつなぐ平和運動」
1991年世界選手権千葉大会における韓国・北朝鮮の統一チームの参加実現は、スポーツが平和に貢献できるということを証明した大きな出来事でした。
荻村伊智朗さんは、選手として世界チャンピオンになり、日本代表監督として日本を世界一に導き、コーチとして国内外に10数名もの世界チャンピオンを指導し、地域密着のチームを創設し草の根の活動(青卓会-ITS)も行い、卓球理論家として22数冊の著書の他膨大な卓球の理論書を遺し、日本卓球協会専務理事、副会長、国際卓球連盟会長として2年間に80か国を訪れ、それぞれの国の条件を踏まえて強化と普及のアドバイスを行いました。
荻村さんの生涯は正に卓球に捧げた生涯でした。
そして数々の偉業の中でも91年の千葉大会は荻村さんが人生のすべてを結集した最高傑作と言えると思います。
第2回「荻村さんの夢」の展示は、スポーツと平和運動にスポットを当ててみたいと思います。
南北統一チームのことを描いた韓国映画「ハナ」も上映します。
また、韓国と北朝鮮の融和を願って30年間続けている、「ワンコリアフェスティバル」の主宰者の鄭甲寿さんには、「ピンポンさん」(著者:城島充)との出会いと未来の東アジアの平和について語って頂きます。
仲村渠功さんの7年間にわたる南米卓球指導のトークとその後の卓球交流も楽しみです。多くの皆さまのご来場をお待ち申し上げます。
ITS三鷹 代表 織部幸治