ラポーム 2015年4月
チャレンジマッチ15周年
毎週水曜日の夜に行っているチャレンジマッチは平成12年(2000年)6月に始まり、今年5月には15周年になります。
この間825試合が行われたことになります。
毎週真剣勝負の場が設けられ、多くの選手たちがそこで鍛えられています。
現在国内外で大活躍している森園政崇選手、お姉さんの森園美咲選手やラポーム先月号に紹介したTownsend兄弟も、かつて何回も参加していく中で毎週、目をみはるように強くなっていきました。最初から今のように強かったわけではありません。
ITSメンバーのご寄付により平成25年5月15日からはチャレンジマッチが奨励金付となり勝負は激しさを増しています。
選手生活を維持するためには、やはりお金が掛かります。
強くなればなるほどその傾向が強くなりますので、少しでもその援助をし、そして才能を伸ばしてほしいというのが奨励金の目的です。
一方で、より強い選手と毎週試合ができるということは、下位の選手にとっても大きな意味があります。
負けても負けても頑張り続け、一歩づつ上に上がってゆくために続ける努力は、卓球以外のところでも必ず生きてくると信じています。
現在では、関西大学の林勲教授のご協力により、レイティング(実力の数値化)も導入して、選手の成長をより具体的に把握できるようになりました。
後援会の方々や、奨励金大会のための寄付をいただいている方にはその結果をお送りしています。
奨励金付大会は92回を数えました。
今後もこの大会に参加した選手の中から将来の大選手が輩出されることは間違いないと思っています。
しかしそのためには、この大会が継続し、試合のやり方や見方、運営方法などの科学的分析などの新しいチャレンジを続けることが必要だと考えます。
ITSがこのような試合を毎週行えるのは、それを応援してくれるメンバーの方々と、それを支えてくれる、後援会の方々のおかげです。
毎週行われる奨励金付チャレンジマッチは大変ユニークな試合です。
そして、その精神は世界に誇れるものだと思います。
そしてこういう場からは必ず素晴らしい人物が輩出されるものだと信じます。
ITS三鷹 代表 織部幸治