ラポーム 2014年3月

2月の中旬、日本列島は2回の記録的大雪(歴史的大雪とも表現)に見舞われました。

メンバーの方々の中にも、ご親戚や知人が怪我をされたり大きな被害を被った方がいるかもしれません。こころからお見舞い申し上げます。

同じ時期、ロシアのSochiにおいては雪と氷を利用した冬季オリンピックが行われていました。

一方では被害をもたらす自然は、他方では人と人をつなげる文化の懸け橋になるのですから、大自然の中で生かされているという思いがします。

オリンピックでは予想以上の力を発揮した選手もいましたし、力を出し切れなかった悔しい思いをした選手もいました。

選手本人だけでなく、その選手を支えるコーチや関係者、地元の人たち、母校、家族、同じ競技をしている仲間たちなど多くの人が一人の選手の活躍を期待しています。
ある意味では、オリンピックに特別な関心を持つそれらのすべての人々もオリンピックに参加していると言えるのだと思います。
多くの人が関心を持つスポーツそしてオリンピックの絶大な力は不思議なくらいです。

ある選手を応援するということは素晴らしいことですし、その時点では正に善意であると思います。

ところが競技というのは、文字どおり「競う」訳ですから、勝つことを目指すということは、同時に相手選手の負けを望むことになります。

ある選手への応援の気持ちが強ければ強いほど、その相手に対しては反対の力が働くことになります。

すべての人に善意をもって接したいということを理想とするのであれば、対戦相手を含むすべての選手を応援するということは可能なのか、あるいは不可能なのか。

可能であるとすれば、どのような振る舞いが要求されるのが望ましいことなのか。
それともそんなことは不要なのか。などの問いかけはスポーツにとって重要であると思います。

「オリンピックスポーツは人々を結びつけるものです。
競争相手に敬意を払うことで、更に素晴らしい勝利を目指すことが出来ます。
競争相手であっても相手に耳を傾け、理解し合い、平和な社会のお手本になることが出来ます。
フェアプレイを目指す私たちの闘いに参加し、サポートしてください。
アスリートたちは、ルールを尊重してください。フェアなプレーをして下さい。
禁止薬物を使わないでください。
競技中でも、競技の前後でも仲間である選手達に敬意を払って下さい。
オリンピックの経験が喜びにあふれた素晴らしいものになることを願っています。
私たち(の仕事)は選手一人ひとりの夢をかなえるためにあります。」

ITSが目指す道を語ってくれた国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長のソチオリンピック開会式のスピーチに感動しました。
ITS三鷹 代表 織部幸治

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