「ITTF卓球の日」ラポーム 2023年5月号 -東京の卓球スクール-

ITTF卓球の日

スポーツは国境、人種、宗教、政治の壁を越え、人と人が対等に向き合うことができる人類共通のコミュニケーションツールであるという信念のもと、2013年8月に国連総会は1896年第一回近代オリンピック大会の開会式の日にあたる4月6日を「開発と平和のためのスポーツの国際デー」に定めました。
また日本政府は2014年から新たな国際貢献策「スポーツ・フォー・トゥモロー」を実施しています。

近年スポーツの巨大な潜在的価値が認められ始めていることを感じます。
ITTF(国際卓球連盟)では2014年12月に2015年から毎年4月6日を「卓球の日」と制定しました。
毎年「卓球の日」には世界各国で卓球のイベントが開催され、コロナのパンデミックを除けばイベントの数は年々増え続け、その輪が広がっています。

ITTFは1926年の設立から大切にしている「オープンドアポリシー」を忘れないために、その精神の生みの親である初代ITTF会長のアイボア・モンタギュー氏の誕生日である4月23日を「ITTF卓球の日」と変更することを2023年に決定しました。

先日の4月23日には日本卓球協会主催による「ITTF卓球の日パーキンソン病患者卓球愛好者とオリンピアンの集い」が開催されました。(於:バタフライ道場、阿佐ヶ谷)

参加したのは日本卓球協会の研究事業である「パーキンソン病と卓球の関係に関する研究」に協力するパーキンソン患者卓球愛好家の20名で、養護施設や病院での卓球指導にも取り組んでいる、今回の招待オリンピアンの小西杏さんを中心にした卓球交流会でした。

私は元卓球選手達で構成するボランティア組織のTTFC(テーブルテニスフェロークラブ)のメンバー6名(木村興治、前原正浩、三木圭一、古市智子、森沢幸子、内田美恵子)の方々と共に協力者として参加させていただきました。

卓球の指導やパーキンソン病の方と組んだダブルスゲームなど、たいへん楽しい3時間でした。

9年前にパーキンソン病を発症して、1年前に卓球を始めたという方が「卓球を始めてどんどん体調が良くなっていくのを感じています」という自己紹介の言葉が強く心に残ります。

イベント後には会食をしながら往年の名手の皆さんからいろいろ貴重なお話を伺うこともできました。
卓球はこれからもその価値を広げていけると感じた1日でした。
ITS三鷹 代表 織部幸治

投稿を共有