ラポーム 2013年7月
世界を感動させた「ピンポン外交官」 荻村伊智朗(ひらがなタイムズ)
外国人が日本学を学ぶテキストブックとして世界100カ国で読まれているHir@gana Times(1860年創刊)という月刊誌があります。その最新号(7月号)の「日本史の人物」というコーナーにおいて“Ping Pong Diplomat”who Moved the World「世界を感動させた『ピンポン外交官』 荻村伊智朗(1932-1994)」という見出しで、荻村さんの卓球を通しての貢献活動の人生とそれを支えた荻村さんの精神が英文とその和訳で紹介されました。
1954年世界ロンドン大会で反日感情の嵐の中、必死に耐えて世界チャンピオンになったこと、コーチとして国内外に多くの名選手を育てたこと、ピンポン外交から始まる日中国交正常化、1991年世界幕張大会の統一コリアチーム実現、1994年地球ユース大会のイスラエルとパレスチナの両国選手の友好宣誓など、国際卓球連盟会長として命の限り尽力したことなどが、4ページに亘り端的に紹介されています。
英文の記事には一つひとつに番号がふられ、その下に日本語(ひらがなと漢字)とローマ字による英訳がゆったりしたスペースをとってかかれているので読みやすいです。
③Ichiro has remarked,“Sports should not step into the political realm, but can offer opportunities to improve relations.”
③伊智朗はこう発言しています。
「スポーツは政治の領域に踏み込んではならないが、歩み寄りの場は提供できる」
Ichirou wa/ha kou hatsugen shite imasu.
「Supo-tsu wa/ha seiji no ryouiki ni fumikondewa/ha naranaiga,ayumi yori no ba wa/ha teikyou suru. 」
日本で上映中の統一コリアチームの映画「ハナ」は好評です。
日本で上映中の統一コリアチームの映画「ハナ」は好評です。
ITSのメンバーでもあるデザイナーの浅葉克己さんが、卓球専門誌「卓球王国」で連載されている「浅葉克己のひとりピンポン外交」143話で「感動的で涙があふれた」とお書きになっているが、同じ感想を多くのメンバーの方々からお聞きしました。
「ハナ」は、この後劇場は名古屋、大阪に移動するようです。より多くの人に見ていただきたいと思います。
亡くなって20年、今なお鮮明に荻村さんの善意が世の中のいろいろな場所で生きていることを感じます。
ITS三鷹 代表 織部幸治