ラポーム 2020年2月

新チャンピオン 早田ひな選手、宇田幸矢選手

2020全日本卓球選手権大会が1月13日から19日まで大阪市中央体育館に於いて行われました。
伊藤美誠選手の3年連続3冠王、張本智和選手の2回目の優勝が本命視される中、女子単は早田ひな選手、男子単は宇田幸矢選手が優勝を遂げました。

宇田選手は小学生の頃にITSチャレンジマッチに参加していた時期がありました。際立って上手な子でしたから強く記憶に残っています。

ITSチャレンジマッチに奨励金を出す目的の一つは才能ある選手がより強い選手と試合をする機会をつくるということです。
そのITSチャレンジマッチに参加していた宇田選手が全日本に優勝したことは大変うれしいことです。現在参加している選手の中からも、将来の日本チャンピオンが生まれることでしょう。

早田ひな選手はITS三鷹と友好関係の深い福岡県の石田卓球クラブの出身です。

早田選手のコーチの石田大輔さんの兄、石田弘樹さんは中学生時代にITS三鷹で寄宿訓練をしました。ITS三鷹の遊澤亮コーチと同じ世代で、切磋琢磨した仲です。現在は石田卓球クラブの代表をされていて、多くの素晴らしい選手を輩出しています。

早田ひな選手は今年の全日本において大胆に変身し、大きく成長しました。

まずレシーブの構え。左利きの早田選手は、去年まではバックよりでやや右足前で構えていたのを今回大会では、台のセンター近くで左足前で構えていました。最初からバックハンドのチキータレシーブのやりやすい構えでした。
この構えだとフォアは逆足となるので、フォアの強打が打ちにくくなりますが、フォアの打球点は右足前より早くなる利点があり、速攻に適しています。早田選手は甘いボールを大きなフォームで強いボールを打って得点するだけでなく、相手の厳しい強打を台のそばで小さく鋭いフォームでカウンターすることで得点するという180度違うスタイルを使い分けて戦い成功させました。
新しいタイプの戦い方で早田型とも言えるかもしれません。見事でした。

卓球選手は適切な練習を継続していけば、徐々に速攻選手になっていくはずです。

宇田幸矢選手、早田ひな選手、新しい二人のチャンピオンに心から祝福の拍手を送りたいと思います。
ITS三鷹 代表 織部幸治

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