ラポーム 2021年11月
藤井基男さんは『卓球物語』(荻村伊智朗、藤井基男:共著)のなかで、卓球の始まりについて「他の多くのスポーツと同じように、テーブルテニスはのどかで社交的な娯楽として始まった。それは多分、即席の用具を使い、イングランドで19世紀の最後の四分の一の時期に最初に行われた」
という国際卓球連盟ハンドブックの解説を紹介されています。
1926年に国際卓球連盟が発足し、第1回世界卓球選手権大会がロンドンで行われ、国際的な競技スポーツとしての卓球がスタートしました。
参加協会は9、参加協会は7で4台の卓球台で行ったようです。
20世紀に入り卓球が娯楽から競技に変化したというよりも、卓球を愛好する人々が飛躍的に増加し、その中から競技者になる人が生まれてきたということだと思います。
今や世界で卓球愛好家+ファンは10億人近くいるそうです。その中で卓球アスリートと言われるような人は一握りでしょう。
しかしトップアスリートの活躍が大きなニュースとなるので、スポーツ=競技というイメージがありますが、楽しいからやるというスポーツ本来の目的で卓球を行っている人の方が圧倒的多数派です。
ITS三鷹には卓球を始めたばかりの愛好家からアスリートまで様々な目的の違う卓球愛好家が集います。卓球というスポーツが幅広く生かされていると思っています。
日本国内ではワクチン接種も進み、コロナ感染者数が驚くほど減少してきました。
東京都も規制を緩和し、いよいよ新しい時代に移行してきたことを感じます。
卓球を控えておられた方々と、最近1年ぶりにお会いすることができるようになり、心の底から喜びが湧き出てきました。
コロナ禍により、それまでの日々がいかに自由で豊かだったのか思い知らされます。
ソーシャルディスタンスやマスクの常用、そして一日に何度もの消毒、検温など、人々のライフスタイルや社会のマナーも一変したことを感じます。
将来は「コロナを経験した世代は強い」と言われることと思います。
ITS三鷹 代表 織部幸治