ラポーム 2022年2月 試合に臨む気持ち

試合に臨む気持ち

1月24日(月)ITSで2022年全日本卓球選手権大会に参加する中国電力(広島県)、原田鋼業(広島県)、滝川第二高校(兵庫県)、大阪桐蔭高校(大阪府)、青谷中学(鳥取県)、明誠高校(島根県)の選手たちが入れ替わりで練習し、その後いざ東京体育館に乗り込んでいきました。

日本国内最高の大会に臨む選手達の練習には張りつめた緊張感がただよい、全日本選手権に臨む気迫が伝わってきます。

普段はあまり聞かないような打球音とボールのスピードには、居合わせたITSメンバーの方々も興奮気味でした。

その中で鳥取県の予選を1位で通過した青谷中学校3年の村中悠海君は、お父さんとの練習でした。

若い日、鳥取から単身上京し荻村伊智朗の門をたたいた山根敬一さん(鳥取県卓球連盟顧問)や、私たちと青卓会(ITSの前身)で一緒に練習し、現在は卓球だけでなくスポーツ全般にわたりリーダーをしている高橋克己さん(青谷地域振興会議議長、商工会理事)が村中悠海君のお父さんを中学生のころに指導したということで、応援にも力が入ります。

私にとって青谷町は高校生のころに、先輩たちと遠征したり、東京都代表選手として国民体育大会で訪れたこともあり、思い出の多い特別なところです。

あの美しい鳥取砂丘や青谷の砂浜での苦しいトレーニングも素晴らしい思い出です。


明誠高校の岸卓臣監督(元女子ナショナルチームヘッドコーチ)は「30年ぶりのITSです」が第一声でした。

当時高校生だった岸選手はメンバーの浅葉克己さん(アートディレクター)より島根県津和野町でのイベントがきっかけでITSを紹介され、高校生の時に何度か泊まり込みで練習に参加しました。

その頃ITSのコーチだったミッシェル・ブロンデルさんにはパリでもお世話になったそうです。その他島根県でのワルドナー講習会のことなど話に花が咲きました。

私は本番の試合を観戦することが、もちろん大好きですが、試合前の選手たちの練習を見ることもすごく好きです。

これから試合に臨むチャレンジャーたちが発する気合が動きや表情に現れ、美しさを感じます。

見る者を感動させずにおかないスポーツのすばらしさは試合前にも存在します。

普段の練習も試合前と同じ心境で行う選手が勝つ選手になるのでしょう。

私も選手だった時代どれだけ応援してもらったのだろうかと思い、チャレンジャーたちを心から応援しないでいられない自分を再発見させてもらいました。

ITS三鷹 代表 織部幸治

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