ラポーム 2019年3月号
人工知能卓球ロボット
電機メーカーのオムロン社が、その開発を進めている人工知能卓球ロボット「フォルフェウス」の第5世代が今年1月にラスベガスの家電見本市で発表され、その動画を最近見て驚きました。
私は2016年に幕張メッセで第3世代「フォルフェウス」とお手合わせさせていただきましたが、こちらはアンチスピンラバー張り、「フォルフェウス」は木べらという回転は極力なしという条件でした。
単調なボールなら何球か返ってくるというもので、卓球のような複雑なスポーツに対応するにはかなり時間がかかるだろうと、その時は感じました。
しかし第5世代「フォルフェウス」は、回転やスピードにも対応していて、その進化は私の予想を超えているものでした。
人間に勝つには何十年もかかるだろうと思われていた、非常に複雑なゲームである囲碁や将棋でも、コンピューター(人工知能)は、もはや人間より強くなってしまい、今や棋士にとって必須の訓練相手となっているようです。
卓球選手にとっても、そう遠くない将来には人工知能搭載の卓球ロボットと練習することが、大変重要な練習となるのかもしれません。
関西大学教授で同大学卓球部顧問の林勲さん(ITSメンバー)は、人工知能を研究されている工学博士。ファジィ理論の権威です。
現在オムロン社と人工知能卓球ロボット第5世代「フォルフェウス」の共同研究開発をされています。
「フォルフェウス」は人に寄り添う優しいロボットで、相手の力量を判断して、その人にとってちょっと難しいボールを送ることが出来るコーチロボットを目指していて、勝つことを目的としているわけではないそうです。
林勲さんが4月21日(日)23:30~24:00放映(予定)のNHK Eテレ「サイエンスZERO・進化する超絶技巧!スーパーロボットアーム大集結」という番組に出演されます。
2月の番組収録では林勲さんの専門分野である人工知能、卓球、思いやり、という現代の注目テーマが絡み合い、ナビゲーターの小島瑠璃子さん、森田洋平アナウンサー、土屋俊之解説委員からの様々な質問に答え、台本からストーリーがどんどん外れ、意外な方向にまで拡散していって大変だったそうです。
放送番組はまるで生き物のようだと言っておられました。かなり疲れたけれど、楽しかったそうです。
放映が大変楽しみです。
ITS三鷹 代表 織部幸治
J-WAVEに樋口孝彦コーチ登場
2月17日(日)ラジオJ-WAVEのお昼12:00-12:50の番組アクティブオンサンデーに樋口孝彦コーチが出演しました。
この日のテーマは『卓球』。
ナヴィゲータ―の森矢カンナさんの「Mr卓球、荻村伊智朗さんはどんな人?」「ITS三鷹の歴史は?」などなど色々な質問にシャープに答えてくれました。
聞きたい方にはメールを送らせていただきます。
フロントにお申し込みください。(メール、電話でもどうぞ)