ラポーム 2019年11月

スポーツのノーサイド精神のすばらしさを全世界に発信した2019ラグビーワールドカップは、すべてのチーム、大会関係者、ファンのすべてが勝者となったように感じます。

日本は準々決勝、南アフリカに26対3という大差で敗れましたが、最後まであきらめない日本ラグビーチームを世界は絶賛しました。

日本選手全員が、他のどのチームより自分たちが努力をした、という自信が押されても押されても「何か勝つ方法があるはずだ」と最後まで頑張りぬく力になったのだと思います。

あきらめてしまえば、そこから気力やアイデアは生まれません。

荻村伊智朗さんは現役時代「私より修練を積んだものはいない」と言い切っておられます。

荻村さんのライバルであった田中利明さんは「荻村さんが猛練習したのは知っているが、私は荻村さんより練習をした」と言われました。

江口冨士枝さんについて荻村さんは「江口の練習熱心さは数多い日本代表でも一流で、休み時間にフットワークの練習をしていた」と著書の中で紹介しています。

チャンピオンになったような人は皆、誰よりも努力をしたという自信を持っています。だから最後まで頑張れるし、最後まで考え続けることが出来るのだと思います。

努力というのは、ボールを打つことだけではありません。

ワルドナーは「自分は人の試合をよく見て、そこから考えられないほど多くのことを学んだ」と言っていました。

日本チャンピオンで国際卓球連盟副会長の前原正浩さんは、ITSのメンバーです。

前原さんは現役時代に当時の世界チャンピオンのシェル・ヨハンソン氏(スウェーデン)に「勝てる選手になるために大切なことは?」と聞かれたそうです。

ヨハンソン氏は「プラクティス プラクティス アンド プラクティス」と答えてくれたそうです。

頑張りぬけば何かをつかむ可能性があり、次につながる可能性も残ります。

人に勝とうと思う人は、人より努力するしかありません。

言うことは簡単ですが、やることは容易ではありません。

荻村伊智朗さんは「勝ってチャンピオンになることがなぜ素晴らしいのか?」という問いに対して、「良い考え方を人に伝えるチャンスが増えるからだ」と言われました。

ITS三鷹にチャンピオンステージがあるのはそのためです。

ITS三鷹 代表 織部幸治

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